episode 1

大正時代 内堀通りと英国大使館前のさくら並木

さくらの寄贈第1号は英国人アーネスト・サトウ

大正時代に内堀通りと英国大使館前のさくら並木も有名です。
(写真:1931(昭和6)の内堀通り、英国大使館前のさくら並木)

そのことは『東京史蹟写真帖』(戸川残花著 大正3年) に「英国大使館前の桜は公使サトウ氏が東京府へ」と、アーネスト・サトウ氏が東京府にさくらを寄贈したことが書かれていました。
その後も英国大使館と麹町との縁はつづいています。

(注)アーネスト・サトウ(1843~1929)
1862~1883年当時の江戸品川にあった東禅寺の英国大使館で通訳官、幕末明治維新の頃1895~1900年まで日本公使として再来日した。

戦後最初の英国大使エスラー・デニング卿(築地生まれ、仙台育ち)は、任務を終えて帰国する1957年に、20本のシダレサクラを千鳥ヶ淵公園に寄贈しています。
これらの桜は、残念ながら1964年の東京オリンピック開催前の高速道路の工事で、全部枯死しましたが、その後再びさくらが植えられており、現在も春を彩っています。

一覧へ戻る