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さくら美守り隊の活動

千鳥ヶ淵緑道の美化を含む景観保全活動を行うボランティア団体です

合言葉は「さくらが咲いたら千鳥ヶ淵」

千代田区のさくら祭りは10日間行われます。
さくら美守り隊は、その期間中、千鳥ヶ淵緑道を中心に「清掃活動」とボート場付近のテントで「さくら基金への募金」をおこなっています。
2025年のさくらまつり期間も、代表杉浦誠一氏は「さくら美守り隊のホームページ」で、参加者を募集しています。
参加者は区民に限らず、たとえお子さん連れだとしても、参加を歓迎します。
ぜひお問い合わせください。

さくら美守り隊 – オフィシャルウェブサイト

千鳥ヶ淵緑道は公園ではない

2000年になると千鳥ヶ淵緑道さくら祭りのごみ問題が深刻になりました。
その頃は、千鳥ヶ淵緑道の入り口に屋台が並んでいて、花見客はビニールシートを持ち込み、緑道では宴会が行われていたのです。
更に、持ってきた食品もビニールシートも持ち帰るという考え方が無く、花見の会場はごみの山でした。
もちろんごみ箱の設置はしていたものの、その収集の回数を増やしても追いつかないほどで、行政も地元住民たちにとっても課題山積でした。

その当時の緑道は、朝になるとお酒とごみの匂いが混じった悪臭と散らかったゴミでいっぱいで、区民は千鳥ヶ淵緑道にいかなくなっていました。
そのような中で立ち上がったのが、環境ボランティアの皆さんでした。

「ちよだ環境ボランティア」

「さくら美守り隊」の名称は、前代表窪田憲子氏が、「美を守る」意味で付けた名前です。
このボランティアの前身が、1990年代に10名で発足した「ちよだ環境ボランティア」(代表阿部可代子氏)です。
その頃はごみ問題が噴出していた頃ですが、千代田区にはごみ焼却所がありません。
清掃ウォーキングや区内のイベントにおける綺麗なごみ対策を実践していました。

ボランティアグループさくら美守り隊は行政と共に

さくらについても、2000年頃から「古木」への関心が高まりだしました。
寒村や山中に咲く古木さくらを探す旅が流行しました。
そうなると、さくらの寿命も話題になり「染井吉野は短命」説が新聞やテレビで報道され,さくらへの関心が高まり、「桜守」と称するボランティア団体やNPO法人が誕生し、桜守活動は全国的に盛り上がりました。
しかし、これらの団体の多くは、担当が頻繁に変わる行政との調整や資金難に苦戦していました。

あれから20年以上が過ぎ、桜守たちはどうしているでしょう。
積極的だった桜守も、高齢化や過疎化が深刻になり、後継者も見つけられず灯が消えかけているようです。

千代田区は2004年に「区の花さくら再生計画」を策定し、この時に区民の「ちよだ環境ボランティア」から「さくら美守り隊」が発足しました。
「さくら美守り隊」は「さくらサポーター」に団体登録して、「さくら基金」より助成金をいただいて活動をしています。
千代田区の「区の花さくら再生計画」は、サクラの保全活動も、区民によるボランティア活動も、その活動が継続できるように支えています。

大好評 手づくりのハンドブック ¥200

2007年にハンドブックを制作しました。
これは、当初はメンバー間の交流や知識を習得するために、手作りで制作しました。
メンバーがこのハンドブックを見ながら説明していると、それを欲しがる人が増え、販売を求められようになりました。

このハンドブックのサイズは15㎝x10㎝ですが、区民ならではの「さくら愛」の詰まった1冊です。
千鳥ヶ淵に限らず付近の桜の品種や桜の下の花の名前も載っています。
この中には地図や歴史なども解りやすく、行政が行っている「さくらの保護や保全」の活動も載せています。

このハンドブックの売り上げは、さくら基金へ寄付されます。その寄付金がさくらの保護や保全のために使われています。 

千鳥ヶ淵緑道で見ることができる保護・保全活動については「サクラのはなし」をご覧ください。

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