episode 3

さくら美守り隊 ハンドブック

千代田区民が作成したさくらを守るためのハンドブック

「さくら美守り隊」の活動は、別のページで紹介しています。

「さくら美守り隊」が制作した「ハンドブック – 千鳥ヶ淵緑道豆知識」の抜粋を掲載します。

不定根誘導処理

幹の空洞部分上部先端、樹皮下に刻みを入れて発根を促し、空洞にピートモス(ミズゴケ類などを原料とした泥炭加工物)を充填して保護をしています。

成長した不定根

不定根誘導処理で発根したこの根は、挿し木などと同じように新鮮でさくらの樹勢回復が期待されます。

3年で1mくらい伸びます。

交尾攪乱剤処理

コスカシバの幼虫は、桜等の形成層を食害します。

これを防ぐために、雌のフェロモンを漂わせて交尾を撹乱し、個体数を減らす装置を設置しています。

全ての桜の樹に付けられている赤い紐です。

液肥等注入穴

歩道の舗装部分の下にも、桜の根は廻っており、そこに施肥をするための穴です。

材の腐朽菌

腐朽ふきゅうきんは、通常、枯れ木に着床して、材を分解し、植物の生育環境を再生しますが、ここでは枯れ枝や切り口から生木に侵入しています。

いろいろな種類の腐朽菌が見られます。

コフキサルノコシカケ

桜に限らず梅やケヤキ等の生木に着床し、材を分解して腐らせ、樹勢を損ねます。

幹に空洞をもつ樹木の多くは、このキノコの菌糸に由来しています。

何か所も見られます。

緑道のさくらの樹に付けられた樹木番号をご存知でしょうか。RD-S-xxと書かれた小さいプレートが付けられています。
この写真は、No.62の桜です。

この62の桜は、ソメイヨシノではありません。
オオシマザクラという桜で、ソメイヨシノの親の桜です。(ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンザクラの交配種)
ソメイヨシノの大きな花弁は、オオシマザクラに由来するのでしょうね。

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